糖尿病と痛風は同じ?切っても切り離せない両者の関係

糖尿病と痛風は同じ?切っても切り離せない両者の関係を書く。糖尿病も痛風も、かつては、「贅沢病」等と呼ばれ、美食・アルコールの飲み過ぎが原因でかかる病気とされて来ましたが、最近では、誰でもがかかる可能性のある病へと変化しています。

高血糖の状態が長期間続くと、体内の太い血管で動脈硬化が加速します。

糖尿病の慢性合併症はまだまだあります。高血糖の状態が長期間続くと、体内の太い血管で動脈硬化が加速します。動脈硬化が進んでしまうと、血流が途絶えたり、血管にこびりついていたコブがはがれて血管に詰まることで、体中のさまざまな臓器に障害を引き起こします。たとえば、脳の血管にこの動脈硬化が起こってしまうと、脳梗塞脳出血などのリスクが非常に高くなります。糖尿病の人の脳梗塞が起こる頻度を調べてみたところ、糖尿病にかかっていない人に比べて2~4倍も高いといわれています。また心臓の血管に動脈硬化が起こってしまうと、心筋梗塞狭心症などのリスクが高くなります。心筋梗塞を起こす頻度も糖尿病の人は健康な人の3倍以上だといわれています。太ももなど足の太い血管に動脈硬化が起こった場合、血液の循環が悪くなることで痛みで歩けなくなり歩行困難になってしまう可能性があります。さらに悪化すれば、やがて潰瘍ができたり壊疽を起こしてしまい、場合によっては足を切断することすらあります。血管の障害から起こる合併症以外にもさまざまな合併症が起こることが知られています。
糖尿病から引き起こされる急性合併症と慢性合併症のそのどちらも、寿命にもいちじるしく影響を及ぼします。糖尿病は慢性疾患のひとつであるので、いったんかかってしまうと完治させることは大変難しいといわれています。だからこそ、糖尿病は自覚症状などでより早く発見すること、そしてなによりも早期の治療が行うことが大事です。慢性疾患なので治療と自己管理が生涯に渡って必要な病気ですが、適切な治療と自己管理をしっかりと行えば、ふだんと変わらない生活を送ることができます。
このように糖尿病を見逃さないためにも、中高年の場合は血糖値の上昇や頻尿などの自覚症状がひとつでもあれば、ぜひ病院で検査を受けてみることがおすすめです。また、中高年の世代の方はふだんの食事を改善してみたり、軽い運動を取り入れてみるなどといったことが大事です。今の生活を少しでも改善することで、ほかの合併症が起こらないように予防対策をしたり、たとえ合併症が起きてしまってもそれ以上病気が悪化しないようにすることが可能となります。中高年のみなさん、日頃の生活を少し健康的に心がけてみることをぜひおすすめします。