糖尿病と痛風は同じ?切っても切り離せない両者の関係

糖尿病と痛風は同じ?切っても切り離せない両者の関係を書く。糖尿病も痛風も、かつては、「贅沢病」等と呼ばれ、美食・アルコールの飲み過ぎが原因でかかる病気とされて来ましたが、最近では、誰でもがかかる可能性のある病へと変化しています。

かつては、「贅沢病」等と呼ばれ、美食・アルコールの飲み過ぎが原因でかかる病気とされて来ました

 糖尿病も痛風も、かつては、「贅沢病」等と呼ばれ、美食・アルコールの飲み過ぎが原因でかかる病気とされて来ましたが、最近では、誰でもがかかる可能性のある病へと変化しています。
 糖尿病は、血液中に含まれている血糖を調節するホルモンであるインスリンの働きが低下し、血液中の糖が異常に多くなってしまう病です。
 糖尿病は、妊娠中に起こる妊娠糖尿病等もありますが、概ね1型糖尿病2型糖尿病に分けられ、1型糖尿病はすい臓からのインスリンの分泌がほとんど行われなくなる事で起こります。一方、2型糖尿病は糖尿病患者の大部分を占め、遺伝や、食べ過ぎ・運動不足等糖尿病を発症しやすい生活習慣によって、インスリンの出る量が少なくなったり、インスリンの働きが悪くなったりして起こります。
 痛風は、尿酸の結晶が関節等にたまり、痛風発作と呼ばれる関節炎を引き起こして猛烈な痛みに襲われる病です。原因は、血液中の尿酸値が高い事であり、尿酸値の高い状態が続くと尿酸の結晶が関節等にどんどん蓄積されていきます。痛風発作が起こった場合を痛風、発作は起こっていないが常時血液中の尿酸値が高い状態を無症候性高尿酸血症と呼びます。
 糖尿病と痛風は、発症原因が同じと言う点で、切っても切り離せない関係にあります。主な発症原因は、遺伝や生活習慣の乱れと考えられていて、近親者に糖尿病や通風の患者がいると、発症リスクが高くなります。また、肥満・飲み過ぎ・食べ過ぎ・プリン体の摂り過ぎ等の食生活の乱れや、運動不足や精神的ストレス等の生活習慣の乱れも原因として挙げられます。
 糖尿病と痛風の発症原因が同じという事は、どちらかの病を発症してしまった場合は、もう一方の病も併発してしまう可能性が非常に高いという事です。発症が明らかになってしまったら、さらなる合併症を増やさないためにも、早めに医師の適切な治療を受けるようにしましょう。